古都より

谷崎唐草は京都にやってきました。

チョコレート文藝

今週のお題「チョコレート」

チョコレートと女の子という繋がりは全く好きではないが否めないものがある。女の子と文藝という繋がりも然り。私のいた文藝部では、「チョコレート」を使った文章がいくつかあった。どれも女子部員が書いたものだった。

バレンタインシーズンに先輩が書いた『チョコレート戦争』が好き。『チョコレート戦争』という児童文学もあるけど、実はあれは甘い物好きの男の子が主人公で、私の嫌悪感を見事にぶっ飛ばしてくれるすばらしいお話。一方、先輩の『チョコレート戦争』は普通にバレンタインの定石を行く短編で、絶賛片想い中の内気な女の子がチョコを渡して男の子に告白したいのに、大好きな彼をお菓子で窒息させてしまいそうになるというロマンティックで攻撃的な、いかにも思春期の女の子が好きそうなお話。(なんだか先輩をディスってるみたいでちょっとやだな…)大好きですよ。

そしてバレンタインシリーズ二つ目は、同期の部長が書いた甘々ラブコメ。ヒロインの名前が「いちご」というね、ストロベリーチョコレートなんて美味いに決まってんだろみたいなね。そのヒロインがまたまた片想い中のクラスメイトにチョコを渡したい話なんですよ。渡したい、渡したいけど、彼にはかわいい彼女がいるから私は釣り合わない…ってうじうじして、でも結局その男の子もいちごちゃんのこと好きでしたーはいチョコいただきーっていうハッピーエンド。これも大好き。めっちゃ読み返した。いまも帰省すると読み返す。

かくいう私も書いてるんですよ。まあ甘い物全般だけどね。『シュガーマン』っていう甘い物食べ過ぎて自分が食いもんになっちゃったというジンジャーブレッドマンのなり損ないみたいな話を書きました。チョコばくばく食って、クリーム飲んで、アイスもプリンもだぁいすき!私は甘い物食べ過ぎちゃうので、小説の中でたらふく食って現実では食べんなよというつもり書いたんだけど、結局いま、高校の時より食ってるわ。だめだこりゃ。

チョコレートに限らず、文学の中の食は美しく面白い。