古都より

谷崎唐草は京都にやってきました。

2021-01-01から1年間の記事一覧

good, pretty girl - Promising Young Woman を見て

・色について、pretty girl 監督の色の感覚がとても好きだと思った。どぎついネオン、パステルカラーのネイル、ユニコーンカラーの髪。原色に光を当て白を混ぜ、全てが商品になり全てが美しくなる。これが映画のテーマである欲望の対象としての「女性」を象…

ネオンと雨と牛乳瓶 Breakfast on Plutoを見て

『プルートで朝食を』Breakfast on Pluto(2005) 監督:ニール・ジョーダン Neil Jordan 主演:キリアン・マーフィー Cillian Murphy 【あらすじ】 1970年代、イギリスからの独立の嵐が吹き荒れていた時代のアイルランド、アルスター地方付近の小さな町で一…

思い出の掃き溜め 3

文藝部で書いた最後のものは、欲望と思い出を詰め込んだオムニバスでした。小学校高学年の頃、書いてたお話がありました。それはギリシャ神話に登場する王女たちをイメージしたもので、数の美学に魅せられて無駄に登場人物を増やしてしまいました。計画性も…

チョコレート文藝

今週のお題「チョコレート」 チョコレートと女の子という繋がりは全く好きではないが否めないものがある。女の子と文藝という繋がりも然り。私のいた文藝部では、「チョコレート」を使った文章がいくつかあった。どれも女子部員が書いたものだった。 バレン…

思い出の掃き溜め 2

計画的に書いたお話。 私は映画狂の高校生だったので、年がら年中映画を見てました。高校1年の冬くらいに、国語便覧に載ってる世界文学作家一覧の映画版作りたいなと思いついた。ヨーロッパ映画と、ハリウッド以外のアメリカ映画に限定して書こうと決め、と…

『カメラを持った男』を見て

A man with a movie camera (1929)Filmed by Dziga Vertov モノクロ・サイレント映画の最高峰と言われそうな作品。映画から文学性、演劇性などを削ぎ落とし、「映画にしかできないこと」を追求するという映画をよく見る人なら一度は考えそうなアイデアを形に…

思い出の掃き溜め

文藝部で書いたものを振り返ってあれこれ言ってみようかと思う。 高1の秋から冬にかけて書いた「青い衣」という短編(一人でいっぱいページ数取れないから部誌に載せる文章はぜんぶ短編なんだけど)は結構すき。文章自体が好きというよりも、これを書くきっか…

谷崎に導かれて

谷崎潤一郎が好きで、デカダンスが好きで、デカダンな映画と文学が大好きで、不毛かつ山のように仕事が湧き上がる生徒会から、そして生徒会と一連托生だった放送部から逃れて、高2の時に映画と文藝部とバレエのために無限に時間を費やす生活をはじめました。…